歯がない場合の対処方法は4つあります。
インプラント、ブリッジ、入れ歯、何もは入れないの4つです。
以下にそれぞれの長所短所を簡単に述べます。

● インプラントのメリット

・ブリッジのように、隣の歯を削らない。
(ただし、隣の歯が大きく傾いていたり、かみ合う対合の歯が伸びている場合は歯を削る場合があります。)
・入れ歯のように着けたり外したりする煩わしさがない。
・入れ歯のようにひっかける部分などがなく、違和感が少ない。
・インプラントの上で入れ歯を装着すると入れ歯を維持しやすく、力も支持されやすい。

× インプラントのデメリット

・保険外診療なので高価 
・治療期間が長い
・外科処置を必要とする
一般に言われているのが上記の3つです。


● ブリッジのメリット

保険が効く 型を採ったら1週間程度で完成する。 ただし、前歯などは試し入れをはさむことがあります。
支えとなる歯がかぶせなら、すでに歯を削っているので、少し削るだけで済む。

× ブリッジのデメリット

歯を削る量が他の方法と比べて多い。
神経のある歯を削った場合、一時的に歯がしみやすくなる。

● 入れ歯のメリット

入れ歯の留め具の部分の歯を削るとはいえ、ブリッジより歯を削る量が少ない。
入れ歯を外して掃除できる
保険外では、留め具を歯肉色の樹脂で作れる

× 入れ歯のデメリット

口を覆うように樹脂が存在するので違和感に慣れる努力がいる。
舌以外に存在する味覚を感じる細胞が入れ歯で覆われて、味覚が少し落ちる。
着け外しが面倒
人工歯が摩耗したり、留め具が折れたり、歯ぐきが痩せたらあわなくなるなど、
修理や新製が必要になる

● なにも歯を入れないメリット

お金がかからない
歯を削らずに済む

× なにも歯を入れないデメリット

咀嚼能力が落ちて、場合によっては低栄養になる。
他の歯に力の負担がかかり、動揺するようになる場合が少なくない
対合の歯が伸びてくる
奥側の歯が前に倒れ込んでくる
前歯がない場合は、見た目が悪くなる。