■ インプラントはどのくらいもちますか?
ブリッジと同じくらいと言われています。
ブリッジとインプラントとでは、使えなくなる理由は異なりますが、おおよそ、ブリッジと同じくらいです。
生涯、維持できる場合もあれば、そうでない場合があります。
インプラントを入れることは比較的簡単です。
問題は、長く使えるかどうかです。
インプラント治療が終わり、違和感なく咬めるところまでいっても、
年数(人によって異なります)を経て、インプラントが動揺するようになることがあります。
問題点1 咬み合わせは生涯同じではない
インプラント治療がうまくいっても、かみ合わせが変化することで、インプラントや対合する歯に負担がかかり、動揺するようになる場合があります。
特に、歯の接触癖がある人、歯ぎしりがある人、歯周病が進行した人は咬み合わせが変化しやすくなります。
口の中に骨の瘤がある人、歯に摩耗の跡がある人、頬の内側や舌に歯型がついている人は、歯の接触癖や歯ぎしりがある可能性が高いので要注意です。
問題点2 歯根膜咬筋反射がない
天然の歯は骨と歯周靭帯(歯根膜)でつながっています。
歯根膜にはセンサーがあり、硬いものを咬むと歯を保護するためにパッと口を開ける反射があります。
ところが、インプラントは骨と直接結合しており、この反射がないために、かぶせにダメージを負うような咬み方をしてしまいます。
築盛タイプのセラミックなどのかぶせが壊れるのは、歯科医師の調整不足ではなく、歯根膜咬筋反射がないからです。
したがって、最近の潮流として、咬みあう部分にはジルコニアやメタルなどの割れない素材を使うようになっています。
ただし、最近の潮流なので、今後については経過を待つ必要があります。
清掃状態が悪いと歯周病のようになる
頻度は小さいのですが、歯周病のようになってインプラントの周りの骨が消失する場合があります。
天然の歯と同様に、手入れをする必要があります。