道場について

 自前の道場をやむを得ず作りました。
スポーツ少年団のように指導者が無償で指導しているような武道なら公民館も貸すのですが、有償の場合は貸してくれません。
また、スポーツセンターはメジャーな武道に占拠されており、マイナーな武術が割って入ることが困難な状況だったからです。
そもそも、自分の修業の場はあった方が断然良いと思います。
広さは柔道畳が50畳、板の間が少々で、洗面所、トイレを設置しました。
水回りをなくせば、費用を抑えることができ、他のトイレを使うという案もありましたが、賃貸する可能性を排除しない方針をとり、トイレも設置しました。

【建物について】
道場は柱があると使いにくくなります。木造の場合、狭くすれば別ですが、どうしても柱のスパンが短くなります。
鉄骨で作れば良いのですが、木造に比べ、ものすごく金額が高くなります。
そこで、Panasonicのテクノストラクチャーを使用した建物にしました。
テクノストラクチャーは鉄骨に木材が貼り付けてあって、大工さんが木工事をしやすい製品です。
ただし、基礎に通常の4倍の鉄筋を使用するため、基礎代が結構かかります。
建築士には目いっぱい梁を高くしてほしいとお願いしました。しかし2階だったせいか、剣道ができるような、十分な梁の高さがある道場にはできませんでした。
剣道をすると、梁に当たってしまいますが、大東流をやる分には差し支えがありません。
投げ技で窓に体当たりしないように、窓は肩より高い位置にしました。
【柔道畳について】
投げ技があるので、柔道畳を敷きました。どこのメーカーが良いかよくわかりませんが、居住地から近い極東産機にしました。
感想を述べさせてもらうと、畳と畳の境目を踏んだ時にそこだけ硬さを感じるのが少し違和感ですが、問題なしです。他のメーカーも同様かもしれません。
近所の中学校にある柔道畳と比較しようにも、カバーが緩んで、評価のしようがありません。
柔道畳の硬さはレギュラーとソフトがあります。ソフトは投げられた時の痛みが少ないのですが、大東流ではそんなに激しく叩きつけませんし、足が沈み込む感覚がない方が良いかなと思い、レギュラーの硬さにしました。
建築士の提案で、柔道畳の下にクッションを置きました。メーカーが提案するクッションと、一般の建築で使われる断熱材とがほとんど同等品だったので、断熱材を使用しました。
柔道畳はよくわかりません。

【場所について】 なぜ、駐車場の2階にしたかというと、土地が高くて買えないからです。
1階建ての道場だと、1千万円以上かかると思いますので、土地代と合わせてどうか、検討しました。
歯科医院の駐車場に屋根を付けたかったので、2階建てにし、2階を道場にしましたが、家一件の値段となるので、かなり苦しい出費となりました。
 道場